思いの他、周りの方々から戴いた反響が大きく、なつこが、誰からも
愛される子であると言う、嫁の言葉を改めて思い出す。
葬儀は、なつこのお骨が残せる個別葬。今回は、色々考えた結果、
『ペットPAPA』さん(以下、パパさん)にお願いした。
電炉を積んだ、アルミバンで、自宅の近くまで来ていただいて、
その場で火葬、そして、1時間あまりでお骨取り、そのまま引き取れると
言う、昔の合同火葬しか頭に無かったわたくしは、びっくりした。
しかも、出張で火葬料は18,000円。専用の骨壷を、きれいな布で
包んで、かわいらしい写真立てもセットで戴いた。

見た目は普通のアルミバン。この中で、なつこをお骨にしてもらう
なつこは、厚手のタオルに包まれて、小さなダンボールで寝ている。
家の近所は、道が狭い閑静な住宅地。電炉から発生する音と熱、
路上で行うため、交通の妨げにならない所が必要なので、
車を出して、少し離れた片側三車線の幹線道路へ移動した。
電炉が熾され、いよいよなつこを焼く時が来た。
パパさんは、『納得がいくまでお別れをして下さい』と仰ったが、
どの道、焼くのだ。安らかな寝顔とは言え、いつまでもその骸を晒すのは
しのびない。箱からなつこを取り出し、タオルを優しく開いて・・・
体は、既に硬くなっていたが、なつこのやわらかい毛が、優しい感触を
与える。なつこの『色』への名残に、なつこが大好きだった頬擦りをして、
炉にくべる白い布の上に寝かせ、大好きだった、みそちゃん用ドライフードを
口の脇に盛る。
そして、約1時間・・・
大きないくつかの骨と、胸の辺りに細かい骨が集まった、なつこだった、
遺骨と対面する。驚くほど白い遺骨を、後ろ足の方から、小さな骨壷へ
移していく。そして、以外にあっけなく、葬儀は終了した。
パパさんは、ペットロスに関するカウンセリングもサービスで行って
下さるらしく、その解説と、思いやりに溢れたお言葉を戴き、なつこの
遺骨を持ってうちに帰り、即席に作った祭壇に壷と写真を安置した。

なつこを祀る祭壇。
その晩、みそちゃんは少し騒がしく、一人で興奮気味に暴れていた。
もしかすると、なつこが降りてきて、恒例の運動会をしているのだろうか?
何となく、そんな気がした。

なつこの祭壇をずっと見つめるみそちゃん
朝に夕べに、わたくしはなつこに語りかけるだろう。
『おはよう、みそちゃん。おはよう、なつこ』
毎日、それは繰り返されるだろう。
かたちは終わっても、心は永久に残ると思う。
わたくしは、一度も『さよなら』を言わなかった。
そして、涙は流しても、悲しくは無かった。
むしろ、なつこの安らかな寝顔と、生みの母、親兄弟に会える事を、
祝福してあげたい気持ちだ。
これで、なつこの話は一先ず終わる。
最後に、今まで応援してくださった、全ての皆様に、ありがとう。
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